「個のクリエイターをエンパワーメントする。」をビジョンに掲げ、クリエイター向けのポートフォリオプラットフォーム『foriio』を提供する株式会社1ne studioには、個性豊かなメンバーが集い、クリエイターがより活躍出来る世の中になるよう日々邁進しています。クリエイター業界出身のメンバーだけで構成されたforiioのチーム。この連載では、多様なバックグラウンドを持ったforiioのチームメンバーをご紹介します。

第3回目となる今回は、foriioのFront-end developerとして日々開発に勤しむ、マレーシア出身のKuah Hong Koonに話を聞いた。

−−はじめに、いつからforiioで働き始めたのかから教えてくれる?foriioではどんな仕事をしている?君の役割は?

2018年の10月中旬からだと思うよ。日本の仕事を探していて、googleで日本のスタートアップの求人を探してみたんだ。foriioではフロントエンジニアとして働いていて、フロントエンドの構築、ウェブサイトの管理、新しい機能の追加や、バグ修正が主な仕事だよ。フロントエンドディベロッパーとして、より良いユーザーインターフェースの提供と、ユーザーがウェブサイトを見る際により良い体験を提供しなければならない。僕たちのサービスがユーザーにとってより使いやすく、分かりやすくするってことだよ。

−−どうしてディベロッパーになろうと思ったの?

いくつか理由があったけれど、小さい時からコンピューターとかゲームとかITが好きだったんだ。何歳か年上のいとこがいて、彼もそういうことが好きだったんだけど、彼がソフトウェアエンジニアとして働き始めて、僕は彼の後を追ったんだよ。

高校を卒業して、カレッジに進むかプレスクールに通うか選べたんだけど、僕は1年間大学に入学して学位をもらったんだ。その間に、通っていた学校がプログラミングのクラスを開講して。それが僕がプログラミングに触れた一番最初だよ。18歳の時のことだったね。それから大学に入学したんだけど、そのとき僕はすでにプログラミングの基礎が身についていたんだ。高校でも大学でもC++を勉強して、すごく興味深く感じたよ。

−−3年間大学で勉強して、卒業したんだよね?その後はどんなキャリアを歩んだの?

そうだよ、それからNECに就職したんだ。大学卒業後に仕事を探していたら、あるエージェントがNECに興味があるか僕に尋ねてきてインタビューを受けたんだ。そのままオファーをもらったから、受けたんだよ。

もともと日本のことも好きだったし、オファーをもらってからはすぐに「オッケー、決まりだ」となったんだ。それからNECでは2年間働いて、スタートアップに転職したよ。

−−どうしてNECをやめてスタートアップに入ろうと思ったの?例えばNECに飽きたとか、何か転職するキッカケがあったとか?マレーシアでもスタートアップはまだ一般的じゃないよね?

たしかにリスクのある選択だったと思うよ。ただ単純にNECでの仕事に飽きていたんだ、同じことの繰り返しだったから。限界を感じるようになったんだよね。自分の能力と完全に一体化していないというか。

だから転職サイトで見つけた、グルーポンのようなサービスを提供するスタートアップにジョインしたんだ。その後アメリカのMonster Job-search portalのマレーシア支店で働いていた友人に誘われて転職するまでは約1年間そこで働いたよ。

−−これがスタートアップでの最初のキャリアだよね?そこでの経験はどうだった?カルチャーショックとかこれまでの仕事との大きな違いとか。

そこでは基本的に全てのことを自分でする必要があって、僕の場合は、技術に関わる全てのことなんだけど。フロントエンドからバックエンドまで全てを把握しないといけなかったんだ。それから、新しい技術への取り組みにも多くの時間を割いていたよ。テクノロジースタックを使って働くのは初めてだったから、楽しかったし、チャレンジングだったしね。

スタートアップで働いた経験は、自分のディベロッパーとしての働き方を変えたと思うよ。今でも、当時の経験を今の仕事に活かしているんだ。

−−その会社で様々なことを学んで、達成したから多くのことを得たんだね。その後、Monsterでは何年働いたの?

1年間だよ。

同時にフリーランスとして別のスタートアップでも働いていたんだ。色んな理由でそのスタートアップは閉じて、野菜をオフィス内で育てる垂直農法の会社を友人が立ち上げたんだけど、僕自身は日本で働く夢があったから、その会社には入らなかったんだよね。

−−Monsterを辞めたときに、日本に行くことを考えていたの?もしくは最初の会社に入ったときに、すでに日本に行こうと思っていた?

NECで働いているとき、すでに日本に行くことを考え始めていたよ。小さいときから、日本の漫画やアニメに触れていたから興味があったんだ。僕が初めて観たアニメは『ドラえもん』で、本屋でもテレビでも日本のアニメがやっていていつも目にしていたんだよ。それから両親がファミコンを買ってくれて、それ以来日本のゲームにも触れるようになったんだ。

日本のサブカルチャーはストーリーがとてもクリエイティブだからすきなんだよね。そういった想像力が色んな可能性を示してくれる。それから、日本はガジェットも面白いよね、そういったもの全てがとても魅力的だったんだんだよね。

−−日本のカルチャーは身近だったんだね。オーケー、そしたら話を元に戻そう。君の友達が別のスタートアップを始めて、君は日本に来ることを考え始めて、そしてforiioを見つけたんだよね。興味を持ってくれたのはforiioがスタートアップだったから?なぜこんな質問をするかというと、日本に来る夢が叶うのだとしても、日本に住むことは大きな決断だし、もしかしたら僕たちが君のことを騙したかもしれないよね。どうしてforiioで働くことを決めたの?

うーん、決め手の1つは、僕が興味のあったReactを採用していたことかな。それからもうひとつは日本の会社だったこと。スタートアップで働くことに抵抗は無かったんだ、より自由があるし、社内政治も少ないから。

それに、foriioは『個のクリエーターをエンパワーメントする』プラットフォームだよね。全てのゲームやアニメはクリエーター達によって作られているから、僕は彼らをすごく尊敬しているんだ。

foriioは、彼らの作品を展示するプラットフォームであり、彼らがより良い仕事やオファーを得る手助けになるし、それは彼らの生活をより良いものにする助けにもなるよね。僕の理解では、日本は多くのクリエーター達が公正なオファーを出さない会社に搾取されているよね。

−−マレーシアからも日本の業界についてそう耳にしたことがあったの?

日本語のブログで読んだんだ。彼らを助けられるかもしれないと思ったことも、foriioに入った決め手のひとつだよ。

−−そういう動機でforiioに入ってくれたんだね。いまforiioでフロントエンドディベロッパーとして働いていて、楽しいこととかforiioで働くモチベーションはどんなこと?

foriioはまだ小さいスタートアップだし、もっとユーザーを増やしていく必要があると思う。だから、ユーザーにとって魅力的で、彼らが僕たちのサイトを見る価値を作り出す必要があるところが課題だよね。それができれば、彼らに僕たちのサービスを使ってもらうよう説得することができるだろうね。それと会社をより持続可能な状態にして、資金を自分たちで作れる手段を見つける必要があるね。

−−そこが挑戦的なところだよね。これまで働いてきた会社とforriioが大きく違うところはある?

前の会社と比べて、やっぱりforiioの方がより自由だよね。それから、自分の行動すべてが直接会社の成長に繋がるし、自分自身がチームの中心部分を担っていると感じるところもそうかな。それにディスカッションとミーティングの場が、今までの会社に比べてforiioが1番多いからコミュニケーションをしっかり取れているところかな。

−−毎日オフィスに来て仕事していると思うんだけど、何がモチベーションになってる?どんなことが楽しい?

モチベーションは、より多くのクリエーターに僕たちのプラットフォームとサービスを使ってもらえる将来性だよ。それから、ユーザーからのフィードバックも。

それからクリエーター達の成長とエンパワーメントの一部になれることや、小さなスタートアップが少しづつ大きく成長していく過程に携われることも、僕のモチベーションになっているよ。

−−最後の質問だけど、日本に来て働くという君の夢は叶ったわけだよね。foriioの中でも外でも、ほかに何か中長期的に叶えたい目標はある?

うーん、私はシングルだしなあ。結婚して奥さんを持つことかな :)


Kuah Hong Koon
Front-end developer
2015年マレーシアにてスタートアップを立上げ後、マレーシアのトップニュースアプリ「AtticTV」の開発やHelpr AsiaというEコマースサービスの開発に参画。2018年秋からforiioにジョインし、2019年4月に来日。